息子が小学5年生になった頃、クラスメイトには塾に通う人が増えました。中学受験を視野に入れている家庭では、今や入試対策のために塾に行くことは必須なんだとか。
周囲のお子さんが塾に通って学力を向上させている姿を見ると、我が子の成績に焦る気持ちになる親御さんもいることでしょう。
小学6年生の秋頃になれば、中学受験の願書を提出する時期になりますね。我が子の場合は、現在高校2年生の娘は中学受験はせず公立中学、公立高校と進学しました。同じように、小学6年の息子も公立中学へと考えています。
我が家の場合、高校生の娘の勉強との付き合い方や高校受験までを通しての経験から、息子の場合は子供のうちから塾に通う必要性はない、と考えています。
一体どんな基準で塾との付き合い方を考えたらいいのでしょう?私の経験から、子供が塾に通う必要性について考えてみましたよ。
子供が塾に通う理由を考えてみる
文部科学省によると、近年では小学生が塾に通うことは一般的になってきているとのことなんですよ。私立小学生では約7割、公立でも約4割の子供が塾に通っているとのデータがあります。
中学受験のために塾に通う、学力向上のために、周囲が塾に通っているから、など塾に通わせようと思ったきっかけがあってのことと思います。もちろん、塾に通うことにはメリットがあります。多くの人は、そのメリットが効果的に子供の学力に表れるよう期待しているものです。
なぜ子供を塾に通わせるのか、メリットを具体的に確認してみると、自分の子供が塾に行く必要性があるのか見えてくることもあります。
子供が塾に通うメリット
中学受験を目指している子供の場合、志望中学によって入試の傾向を効果的に教えてくれることが最大のメリットになります。中学受験を看板に掲げている塾もありますよね。
合格に導くための情報量、講師の指導力などのサポート力を得られることがメリットです。
また、普段の学校の授業と並行して塾に通う場合、学校でわからなかったところを重点的に教えてくれる、学習の楽しさを知るきっかけになる、ことなどがメリットになります。
しかしながら、このメリットをすぐに実感できる子供と時間のかかる子供とがいます。塾に通う成果がテストの点などに反映されるまで、親の期待通りのメリットが感じられないこともあるかもしれません。
学習は、積み重ねによって実力が構築されるものです。塾に通うことで、その方法を体得していくというメリットもあります。
子供自身のことを考えてみる
それでは、自分の子供には塾が必要なのか、一番核心的なことを考えてみます。
子供を塾に通わせる必要性があるのは?
中学受験をするつもりであれば、塾に通う必要性はあるものと考えます。塾に通うことは、確実に受験に有利になることが多いからです。
また、普段の学校の授業が分からない、理解できない、付いていけないなど、宿題の様子などを見て本人が困っている状態であれば、塾に通う必要性が出てきます。
宿題は、基本的に授業の内容を反映させたものになります。特に小学5、6年生の授業内容は、中学での学習の導入部分にもなるので小学生のうちに理解しておくことが重要になるんですよ。中学生での学習のことを考えれば、今の授業内容の苦手は今のうちに解消することが大事です。
また、子供の気持ちも重要です。順に気持ちも育っていくこともあるのですが、塾に通うのが楽しい、学習する楽しさを持っていると自発的に取り組むようになりますね。
塾の必要性のない子供とは?
中学受験をしない場合で、単元テストなどで70点~80点以上の点数を取っている子供は、授業内容を大体理解できているので、塾に通う必要性はないと言えます。
このような子供の場合は、無理に塾に通わせなくても心配はなく、むしろ興味のあるスポーツや習い事などをさせて視野を広げるよう活動させることもいいですね。
我が家の場合
今高校生の娘は、中学3年の年末から塾に通うようになりました。それまでは、本人が塾に行くことを必要としていなかったからです。
しかし、高校入試を残り2ヵ月少しとなった時に、何をしていいのかわからなくなったと言い出しました。この時、本人が塾に行く必要性を自ら感じたようで、自発的に塾を望んだ娘は、塾に通うことで井の蛙だった状態から勉強の仕方に視界が開け不安も解消でき、志望校にも無事合格しました。
高校生になった今でも、数学だけは同じ塾でお世話になっています。本人の努力もありますが、偏差値が上がってきているのは塾の指導方法が娘には合っているからなんだと思います。
そして息子ですが、今のところは学校の単元テストも80点以上ですし、宿題も「わからないから教えて」と助けを請うこともほとんどありません。土日祝日と、サッカーに明け暮れる日々です。
塾に行く気がないのに、押し付けで行かせてもあまり意味がない、と私は考えています。様子を見ている限り、今のところ息子は塾に行く必要性は無いので中学生になったところで、成績と本人の困り具合で考えていこうと思っています。
まとめ
塾に行く必要性のありそうな子供についてまとめてみると、
- 中学受験をする
- 授業内容に付いていけない
- 学校のテストが70点以下
以上のような状態であれば、塾に通うことを視野に入れてみてもいいですね。
また、できることなら子供が自発的に塾に行きたいと思うようになれば、なお効果的です。
塾に行っているんだから大丈夫、と親が全て塾任せになるのは危険です。成績が伸びるきっかけに塾がなるよう、塾が子供に合っているかどうか、子供の様子をよく見ておくことも必要ですよ。