国産野菜はなぜ高い?その理由は安全性?!

スーパーの野菜売り場に並ぶ様々な野菜、今日の目玉商品は安売りのブロッコリー。特売のアメリカ産のブロッコリーの隣に置かれた国産のブロッコリーが、高級品に見えてしまいます。

健康のためにも、毎日の料理に取り入れたい野菜が安いのは、家計的にもとても助かりますよね。でも、いつも心に引っかかるのは、高いけど国産の野菜の方が絶対に体にいいってことなんです。

近年の報道で、外国産の輸入野菜から基準値を超える農薬が検出されたニュースを聞いてから、安くてありがたかった外国産の野菜が、私の中では何だか色あせて見えるようになってしまったんです。

でも、国産野菜は高いことにジレンマを感じながらも、安い方を手に取ってしまうんです。なぜこんなに国産野菜って高いんでしょう?

納得できる答えを知りたくて調べてみました。

国産野菜は高いが外国産は安いのはなぜ?

スーパーに陳列されている同じ野菜でも、価格の安い外国産のものと価格の高い国産のものとありますよね。いつどんな時にスーパーに行っても、国産の野菜が外国産のそれよりも高いことが多いんです。

外国産の野菜は海を越えて輸入をしているはずなので、国産のものより経費が掛かっているにもかかわらず、価格が高くならないのはなぜなんでしょう?むしろ、驚くほど安い時だってあります。

国産の野菜が高いと感じさせるのには、まずもって外国産の野菜が安いことも一つの理由ですよね。まずは、なぜ外国産の野菜は安いのかという視点から、少し考えてみましょうね。

外国産野菜の安さの理由

広大な土地を持つアメリカやオーストラリア、カナダやブラジルなどの作物づくりとは、自然や環境といった農業に欠かせない条件の他に、農業に関わる「生い立ち」が特別なものなんです。

農地を手に入れることに苦労がないほどの広い面積がタダ同然であり、いきなり機械によって田畑を耕す方法を取り入れることができた国であることも理由なんです。

大規模な農業を、人間の労働力を増やさず機械によって管理しています。土地が広大であるため、作物の病気などの管理をするのにも手間のかからないように一気に農薬などで順調な生育をさせるような農法をしています。

さらに、安全性にまで発展するような行き過ぎた農薬投与を防ぐために、遺伝子組み換えによって野菜を病気に強いものに変化させたり、害虫が付きにくくさせるように操作したり、とかえって人体に悪影響を及ぼす懸念もされているのが実態です。

そして、労働者の人件費も日本よりは安いとも言われています。このように、土地の広さと人件費の安さや機械化によって、外国産の野菜は安い価格で流通できるようになっているんですよ。

対して、国産野菜はなぜ高くなってしまうのか、これにも理由があるんです。詳しく見ていきましょうね。

国産野菜はなぜ高いのか?

まずは、日本の農地が外国の野菜の産地の農地よりも遥かに狭い、ということです。機械化ですべてができるような土地の広さではないため、人の手による労働力が頼りになる部分も大きいのです。

コストで一番高いのは人件費、と言われているぐらいです。機械でできないことを、人の手で何倍の時間をかけて作業して生産されているのが国内産の野菜なんですね。

安全面でのこだわり

そして国産の野菜は、無農薬や減農薬、有機栽培など、手を抜いた大まかな作業では生産できないことが多いんです。国内の農家は、消費者が口にする野菜の安全性へと目を向けた農法で野菜を生産しています。

農薬を使わない代わりに、害虫対策にかかる時間も手間も費用もかかることになります。遺伝子組み換え作物も、害虫最寄り付かないような作物が人体にとって安全ではない、という考え方によって生産されることもないのです。

農薬を減らしたり、使わないで生産することとは、常に病気や害虫との戦いです。リスクもたくさんあるものです。

農薬や遺伝子組み換えによって、病気知らずの野菜なら人手をかけずともたくさんの量を生産できます。しかし、農薬の少ない環境で育った野菜はたくさんは生産できない、その国産野菜は安全である、このことが価値を高めている理由の一つでもあります。

安全のために設けられた日本の野菜の規格は、安全性や見た目など多岐にわたって、とても厳しい基準だと言われています。そしてその細かい検査にも、やはり経費が掛かってきます。

野菜の生産段階でかかるコストと人件費、その後の検査にかかるコストが、最終的に消費者の手に渡る時にかかってくると言えるんですね。

まとめ

国産の野菜がなぜ高いのか?と、価格の高さばかりに目が行きがちですが、野菜が私たちの手に渡るまでの間に様々な事情がかかわっていることを知りました。

一番は、安心して野菜を食べることができるように作り手の思いが乗せられていることです。

いかに作業行程を簡単にし、コストのかからないように農薬や遺伝子の組み換えに頼った価格の安い野菜は買いやすいけれど、結局最後に自分の口に入るんですよね。

このことを考えると、安さだけで全てを決めてしまわないよう、私たち消費者の認識も変えていかないといけないのかな、と感じました。

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