泳ぐのが大好きな息子が、
最近素潜りにはまっています。
夏の海水浴で潜ったのがきっかけで、
夢中になりました。
できれば、もっと深く潜ってみたいと
思っているようです。
息子「お母さん、人間ってどのくらい深く
潜れるのか知ってる?」
私「さあ、聞いたことはないけど、
一体どのくらい潜れるのかしらね。」
息子「海の中ってすごくきれいなんだよ、
もっともっと深く潜りたいな。」
息子の言うことが気になったので、
知り合いのダイバーさんに、
素潜りの記録について聞いてみました。
素潜りの記録はどのくらい?
ダイバーさんは記録について詳しく、
色々と教えてくれました。
素潜りとは?
素潜りとはボンベなどの器材を使わずに、
自力で潜水することをいいます。
使うのは水中眼鏡程度で、
特に何も他の道具は使いません。
スキンダイビングとよく似ています。
スキンダイビングはマスク、
シュノーケル、フィン(足ひれ)を
付けることが多いようです。
しかしはっきりした区別は、
厳密にはありません。
ふつうの人は5m程度しか潜れませんが、
訓練次第で30mは潜れるようになります。
素潜りのうち競技性の高いのは、
フリーダイビングといわれます。
素潜りのすごい記録があった!
日本人の篠宮隆三さんは、
フリーダイビングの記録、
115mを持っています。
篠宮さんは、
「コンスタント・ウィズ・フィン」という、
種目に挑戦しました。
これは足にフィンを付けて潜り、
水面まで意識を保ったまま戻れば、
記録が認定される競技です。
深海では100mを超えると、
1mの差が生死を分ける領域になります。
そこでさらに潜るか、引き返すか、
命がけの判断をしなければなりません。
無理して潜れば失神したり、
命を失う危険性が高くなります。
特に、深い海では水圧は陸上の10倍になり
タイミングよく耳抜きをしないと、
最悪の場合耳の鼓膜がバリッと、
音を立てて破けることもあるのです。
そうなったらめまいを起こし、
暗い海中で方向感覚が全く分からなくなり、
生きて帰ることが難しくなります。
2016年4月にはなんと、
ニュージーランド人のウィリアムさんが、
カリブ海で122mの素潜りに成功しました。
ロープを伝って潜る競技で、
世界新記録を樹立したそうです。
一般人なら5mがやっとという素潜りに、
100m以上潜るなんて、
驚きで言葉もありません。
素潜りの魅力とは?
ちょっとした判断が生死をわける、
素潜りの世界。
そんな危険な世界にどんな魅力を、
感じるのでしょうか?
深い海の底は静かで穏やかで、
まるで小宇宙のようです。
普段見ることができない極限の世界は、
神秘的で魅力にあふれています。
潜るポイントや深さによっては、
いろいろな光景を楽しむことができます。
カメと追いかけっこをしたり、
美しいサンゴや鮮やかな魚を見たりと、
陸上ではできない体験がいっぱいできます。
まとめ
息子は、素潜りの記録を聞いて
ちょっと驚いていましたが、
努力すればもっと潜れると思ったようです。
もっともっと海の中を知りたい、
深く潜りたいと息子の興味は尽きません。
そこで今度の夏休みに、
スキンダイビングのスクールに通って、
潜る練習をすることにしました。
息子が魅かれた海の世界、
私も息子の世界を応援してあげたいと、
思っています。