夏ですね。プールや海が、楽しい季節です。
プールの時間に、水が耳の中に入ってしまって、
頭を横に傾けて、とんとん叩いて水出しした……
そんな経験、一度はありませんか?
では、耳の中に水が入ってしまうと、
何がいけないのでしょう??
中耳炎になる?
しかし恐らく身の回りで、耳から水が入った事で
中耳炎になった人は、いるようで居ないはず…。
今日はそんな、
誤解されがちな、中耳炎のお話です。
プールの水が入る場所は、中耳じゃない?
さて、中耳炎とはどう言った症状の事を指すかは、
ご存知でしょうか。
その名の通り、中耳が炎症を起こす病気ですね。
ではその中耳の場所とは、何処でしょう?
耳の中? その通り、中は中ですが、どれくらい奥かは
知っていますか?
中耳とは鼓膜の奥の、内耳より手前の部屋の事です。
そんなに奥の内耳に水を届ける事は、鼓膜が破れでも
しない限りは、無理なんですね。
ですので、プールの水が耳に溜ると、中耳炎になると
思われていますが、
本当は、耳に水が入ったからと言って、
中耳炎にはならないのです。
中耳炎の本当の原因!?
プールの水で中耳炎にならない事は、わかりましたね。
では、この中耳炎、外から水の入る外的要因以外に、
別の要因がある筈です。
耳が喉や鼻と繋がっているのは、ご存知でしょうか。
風邪の時は耳が遠くなったり、聞こえ難くなりますよね。
耳と鼻・喉は、
耳管という左右一対の管で繋がっています。
繋がっていると言う事は、鼻や喉に入ったウイルスが、
耳の方まで来てしまうコトがある、という事なんですね。
この細菌やウイルスが中耳に感染し、炎症することで、
中耳炎は起こります。
もうわかりますね。
原因は、プールや海の水ではなく、
風邪などの細菌やウイルス、なんです。
中耳炎対策!予防にはこれがいい?
中耳炎の原因が分かった所で、
中耳炎にかからない為の対策をしましょう。
誰でも出来る対策を、書いておきますね。
・免疫機能を上げる
不規則な生活などで、免疫機能が下がっていると、
細菌やウイルスに感染しやすくなりますね。
バランスよく栄養を取って、
睡眠時間もたくさん取りましょう。
ストレスを溜めるのも、免疫機能の下がる原因に
なってしまいます。
・鼻をすすらず、そっと噛む
鼻づまりは細菌やウイルスが、そこに留まっている
ことになります。
鼻を強くかんで、粘膜を傷つけてしまっては
いけませんので、鼻はそっと噛みましょう。
・赤ちゃんの哺乳瓶にも注意!
赤ちゃんを寝かせた状態で、ミルクを飲ませると、
口から耳へ逆流してしまいます。
これは、喉の細菌やウイルスが耳の方へ流れるので、
赤ちゃんの中耳炎の原因になる事が多いです。
赤ちゃんにミルクをあげる時は、
抱っこをして、頭を起こしてあげましょうね。
意外と知らなかった中耳炎も、これで予防出来ますね。
中耳炎ではないけれど…水に耳が入って外耳炎に!?
ここまで読んで頂いた方は、耳に水が入って、
中耳炎になる事はないことは、もうご存知ですね。
しかし、プールの水とある原因で、外耳の中が炎症する、
外耳炎になる人が増えています。
ある原因とは……なんと、耳かきなんです。
これは耳かきのしすぎで、傷付いた外耳の粘膜に
雑菌が入る事によって、起こります。
最近の耳かきブームで、色々な種類の耳かきが
発売されていますが、
頻繁な耳かきは、外耳を傷つける元となります。
耳かきは、医学的には一年に2〜3回すれば
充分なものと言われています。
お好きな方も多いですが、なるべくなら耳の中は、
弄らない方がいいようですね。
中耳炎も外耳炎も、誰しもなりうる病気です。
しっかりと予防して、健康に心がけましょう!