緊張して汗が止まらない。
そんな経験、ありませんか?
実は私、心が弱いと言うか、
緊張しやすいたちです。
どれだけ緊張しやすいかと言うと、
ちょっとした人混みに入っただけで、
汗が噴き出してくると言った感じです。
汗が滝の様に流れてくると、
自分が不快なだけでなく、周囲の人達にも、
臭いや視覚で不快感を与えている気がします。
そんな風に気にしだし出すと、
さらに緊張が増して、汗がダラダラ。
悪循環です。
これではとてもじゃないけれど、堪りません。
他にも、心の不調があったりもしたので、
精神科に通ったりした事もありました。
精神科で薬を処方されると、
多少は落ち着きましたが、
緊張による発汗は止まりませんでした。
病院の先生に訊くと、
薬による対処にも限界があり、ある程度の、
自身による努力も必要との事でした。
例として、あえて人混みに行く事等を、
勧められたりしました。
そこで、私も他に自身で出来る事はないかと、
自身で調べてみた事があります。
これは、その時のお話です。
緊張による発汗について
人の中に入ると緊張して、
汗が異常に出ることを、緊張型多汗症あるいは、
精神性発汗と言うそうです。
この症状は、発汗恐怖症や局所多汗症、
多汗恐怖等とも呼ばれます。
体質の関係で、
汗が出やすい人と、そうでない人がいます。
汗をかくかどうかは、
本来、体質的に個人差があります。
けれど、緊張型多汗症や精神性発汗の人は、
人と比べて異常に汗をかいていると思い、
恐怖まで覚えたりします。
そして、汗を必要以上に気にする結果、
ますます汗をかきやすくなったりします。
この繰り返しので、
汗に対する「とらわれ」が出来てしまい、
ますます症状が強くなってしまうのです。
特に、心配性や完璧主義と言った、
神経質な性格の特徴を持っている場合は、
症状を起こしやすくなるそうです。
また、緊張型多汗症(精神性発汗)は、
人から変に思われるのではないかという
不安がベースにあります。
ゆえに、対人恐怖症やあがり症、
社会不安障害の症状の一つに入ると、
言う事も出来ます。
発汗に対する対策
こういった、発汗の症状が、
神経によるものだと気付かずに、
手術や薬に頼る人も多くいます。
しかし、神経による発汗は、
これらでは根本的な治療には、
なりません。
緊張型多汗症の場合、汗をかくことを、
異常な事と考え、汗を止める方法だけに、
目を向けた対策を取ってしまったりします。
そのために、
よけいに発汗の「とらわれ」を、
強くしてしまいます。
なので、汗の症状を感じながらも、
これに対する対策に捕われない様にする事が、
大事と言う事になります。
発汗に捕われず、
目的本位の行動をする様に心がけると、
発汗への「とらわれ」が薄れてきます。
そうなれば、人の中で異常に汗をかくことは、
少なくなっていきます。
これが、緊張型多汗症に対する、
最も適切な対策と言えると思います。
繰り返しますが、緊張型多汗症は、
緊張や不安を、当然でなく異常と思い込んで、
排除しようとする事によって生じます。
そして、ますます緊張や不安を強くし、
症状が出てくるという「悪循環」に、
陥ってしまうのです。
なので、まずは緊張や不安は、
感じて当然なのだと、受け止める事が、
第一歩になると思います。
その上で、目的本位やあるがままの姿勢で、
行動するようにしていく事が大事です。
それによって、緊張や不安を必要以上に、
大きくせず、少しずつでも、
症状を和らげる事につながります。
なので、まずは、自分の症状が、
神経症から来ている緊張型多汗症かどうかを、
見極める事が大切だと思います。
まとめ
わたしも経験者なので分かりますが、
人前での多汗症は精神的に辛いものです。
ですが、上記の事を知ってから、
だいぶ楽になりました。
大事なのは、不安や緊張を抑えるのではなく、
自然な事、当たり前な事と思える様に、
なる事です。
無理をする事はありません。
要は、「気楽に行こう」、
という事なのだと思います。