ランチ後の睡魔、原因は血糖値?

仕事をしているとなんといっても楽しみなのはランチ。もともと食べる事が大好きなので、ランチに何をいただくか考えながら午前の仕事を乗り切っています。

ところが、最近ランチのあとしばらくするととても眠くなります。午後に会議が入っていると最悪。眠気を抑えるのがひと苦労です。

なんでこんなに眠くなるのでしょうか。良い対策はないものでしょうか。
専門家にもお話をうかがって、調べてみました。

満腹で眠くなるメカニズム

20世紀の終わりごろに、睡眠と覚醒にかかわる「オレキシン」いう脳内物質が発見されました。この物質が活発に動いているとき人は覚醒し、働きが鈍い時に睡眠をとります。

これはいわば野生の本能というもの。エサを得るために狩りをしなければならなかったので、空腹のときほど覚醒して感覚を研ぎ澄まさなければなりません。逆に満腹になったらしばらく狩りをする必要はないので、休むことができます。このためにオレキシンの働きが鈍り、眠くなるのだそうです。

満腹と空腹は、血糖値の上下動に関係しています。血糖値が低くなると空腹を感じ、オレキシンの働きが活発になります。食事を摂ってから2時間ほどすると、今度は血糖値が上昇します。これによって眠さを感じることになります。

効果的な眠気対策は?

オレキシンを活性化させて覚醒の状態をつくるには、血糖値の上昇を抑えることが大事です。

そのためには、血糖値を上げやすい炭水化物を摂りすぎないこと。ごはん、パン、麺類、イモ類などの主食は、血糖値を上げる食べ物です。逆に血糖値を上げない食べ物は、野菜や肉、魚など「おかず」に当たるもの。おかずをメインに主食を摂り過ぎないようにすれば、血糖値の上昇を緩やかにすることができます。

いずれにしても腹八分目を心掛け、食べ過ぎないことが大事。ランチは少し控えめなくらいがちょうどよいようです。

そして血糖値を上げない食事はダイエットにも効果的。眠気対策と一石二鳥というわけです。

糖尿病の疑いは?

食後の眠気は誰にでも起こるものですが、中には原因が糖尿病など、隠れている病の症状であることも。

糖尿病は、血液の中のブドウ糖が増えて慢性的に血糖値が高いままになってしまう病気。これにより、身体に様々な不調が起こります。

血糖値は誰でも常に上下しているもの。糖尿病と診断されていない人でも、食事のあとは一時的に爆発的な高血糖になってしまう「血糖値スパイク」と呼ばれる状態になっていることもあります。

しばらくすると元に戻ってしまうためわかりにくいのですが、危険であることは変わりありません。

食後に身体がぐったりして動きたくなくなったり、強い眠気や疲労感を感じるときは、「血糖値スパイク」が隠れているかもしれません。気になる場合は病院で調べてみると良いでしょう。

さいごに

とりあえずランチは外食にせず、お弁当を作って持っていくようにしてみました。これなら必要以上に食べ過ぎることもなく、ヘルシー。外食しないで済むので、お財布にもやさしいのもメリット。

ただの眠気といっても、仕事や健康に支障をきたすのは困ります。正しい原因や対処法を知って、上手に付き合いたいですね。

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