中学生におすすめの本!小説厳選3作♪

夏休みが始まって数日、部活に張り切っていた中学1年生の息子に悲劇が起こりました。

なんと、サッカーのゴールキーパーをしている息子は、練習試合で相手チームのストライカーのシュートを受けた時に、当たり所が悪くて右腕を骨折してしまったんです。

救急車で搬送され、私が病院に駆け付けた時には校長先生もいらして、夕方まで病院や学校など色々な手続きや面談で帰宅することができませんでした。

この状態では部活もできないどころか、ギブスで固定された腕では鉛筆で字も書けません。食事も箸が使えません。ゲームのコントローラーも操作できません。生活すべてが不便になってしまいました。

残り25日もある長い夏休み中、サッカー以外に何か夢中になれるものを探さないと。ただ毎日動画サイトを見て過ごしている訳にもいきませんよね。普段はできないことをやってみたら?本でも読んだら?と言ってみるものの、読書がそんなに好きでない息子は「読書」と称してマンガ本にどうしても逃げてしまいます。

読書が苦手の中学生が本の世界に夢中になれるような小説ってどんなものがあるんでしょう?早速、おすすめを調べてみました。

中学生におすすめの小説で厳選

中学生の中には、「本」と聞くだけで毛嫌いしてしまう子もいます。

うちの息子も例外ではありませんが、小説は文字がページの端から端までびっしり詰まっている見た目、そして最初の掴みからつまらないとその先を放棄したくなるようです。

また、小説は読み進めるのと同時に、文字だらけの内容のイメージを自分で膨らませていくことが本人にとっては至難の業なんだそうです。つい漫画に逃げたくなる気持ちもわかります・・・。

でも、今回は読書が苦手な中学生でも共感できて、ページを読み進める手が止まらなくなるような小説を厳選して紹介していきます。

カラフル 森絵都

1998年の刊行から20年以上、流行に敏感な中学生に長く愛されていて、悩み多き思春期の心をわしづかみにする殿堂の一冊です。

  • あらすじ

    主人公の「ぼく」は、生前罪を犯して死んだと知ります。しかし、どんな罪を犯したのか忘れたままでいるため、生まれ変わりの輪廻転生のサイクルに戻れなくなってしまいました。

    そんな「ぼく」に、生まれ変われるチャンスが訪れます。それは、自殺した中学3年生の「小林真」の体に入り込み、「ぼく」が犯した罪を思い出すこと。しかし、「小林真」の人生とは、自殺をしただけあり、なんとも不運で悩みの多いものでした。

    「ぼく」は「小林真」の人生と向き合いながら生きる意味と、自分の犯した罪に向き合っていく、という話になります。

「小林真」の人生は、中学生が抱える悩みの中で誰にでも共感できるようなもので溢れています。同じような悩みがある時、小説を通して自分を重ね合わせて感じて読むことが多いので、この作品が途中で投げ出さずに最後まで読了できる、とのことなんです。

実写やアニメで映画化され、東南アジアのタイでもリメイクされた作品です。ラストはどんな展開が訪れるのか、一気に最後まで読みたくなる小説です。

きみの友だち 重松清

繊細で多感な中学生の悩みを描く作品をいくつか刊行している重松清さんですが、中学生に特におすすめなのが「きみの友だち」です。1冊の中に10つの短編小説があり、それぞれ繋がっている作品です。

  • あらすじ

    小学4年生の時に事故に合い足が不自由になった中学生の恵美ちゃんは、松葉づえが手放せない生活になってしまいました。何かにつけ人のせいにすることが増えた恵美ちゃんには、友だちが居なくなりました。

    一方、幼少から病気がちで学校にほとんど通えなかった由香ちゃんも、学校には友達が居ませんでした。そんな2人が出会い本当の友だちになっていきます。

    また、恵美ちゃんの周りの人々も同じように悩んだり、葛藤したり過ごしていて、恵美ちゃんを軸に話がつながっていきます。作品には8人の「きみ」が登場します。孤独を抱えた8人の「きみ」に、本当の友だちとは何のかを問う作品です。

中学生時代、他人を羨ましく思ったり、妬ましく思ったり、友達関係で悩んで立ち直れなくなるような状況になる子もいます。この作品に出てくる様々な友達関係の悩みに、読み手は共感することが多いんです。

モヤモヤした気持ちの中で生きている中学生に、思わず自分のことを書いているのではないか、自分の気持ちが見透かされているのではないか、と感じさせてその先の結末が気にならずにいられなくなるおすすめの作品です。

かがみの孤城 辻村深月

2018年の本屋大賞に選ばれたミステリーファンタジーの作品です。554ページもあるので、中学生には長い作品になるかもしれませんが、一気読みしてしまうほど内容が面白いと言われています。

  • あらすじ

    中学生のこころは、クラスメイトから嫌がらせを受けるようになり入学早々から不登校になってしまいます。

    ある日、こころは自分の部屋の鏡から光が発していることに気が付き、鏡に手で触れた瞬間に鏡の向こう側の世界へ引き込まれてしまいます。そこは西洋風の城で、そこに居たのは狼の面を付けた少女(オオカミさま)と、こころと似た境遇の中学生6人でした。

    その城の奥にある「願いの部屋」の鍵を見つけた者だけが願いを叶えることができる、とオオカミさまは言いました。5月に鏡の中で出会った7人の中学生は、互いに交流しながらも10月になるまで真剣に鍵を見つけようとはしませんでした。

    果たして、を見つけることはできるのか、7人はどうしてこの城に呼ばれたのか、謎は最後の10ページでジェットコースターのように展開していきます。

超大作なのに、スイスイと読み進めていくことができるのは、7人の中学生のキャラクター設定がしっかりとしていてイメージがはっきりできるためです。

また、伏線が冒頭から随所に散りばめられていて、ああそうか、という感覚を何度も味わうことができます。丁寧に読み込むほど「納得」のできる小説になっています。

どんなに苦しい状況でも、助けてくれる人が必ず居る、ということがわかる小説です。

まとめ

今回紹介した3つの小説は、どれも中学生が主人公として描かれています。学校という狭い世界がすべてになってしまいがちな中学生時代に、ぜひ読んでもらいたい作品です。

自分の息子にまず読ませたいのは、「かがみの孤城」です。ページ数が多く、読書が苦手な息子にとってはハードルが高そうですが、ファンタジー要素のあるものの方が彼にとっては読みやすいのかもしれません。

ある意味、夏休みのチャレンジになりそうですが、時間はいっぱいあります。早速、本屋に行ってみようと思います。

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