姪がお祭りで金魚を5匹、
すくってきました。
白と赤が混じっている柄で、
和金と呼ばれるタイプです。
和金は金魚の中で最も丈夫な種類で、
丁寧に飼育すれば、10年以上も
長生きする可能性もあるそうです。
数日たって、なんだか様子が
おかしいのに気が付きました。
一匹だけ、えさも食べずに
群れから離れてじっとしています。
そして、口やえらを激しく動かして
呼吸をしています。
よく見ると赤い点々が体にできています。
これって何かの病気なのでしょうか?
心配になった姪から連絡があり、
急いで私が見に行きました。
私は昔金魚を飼ったことがあるので、
多少のことはわかるのです。
私「赤斑病かもしれないわ。」
姪「なあに、それ?病気なの?」
姪のために赤斑病とその治療について、
詳しく説明してあげることにしました。
赤斑病とは?
金魚の体に赤い斑点ができる病気です。
割とよく見られる症状で、菌による感染症や
寄生虫が原因で発症します。
金魚の数が多すぎる過密飼育や、
水質の悪化やえさのやりすぎなど、
様々な要因が考えられます。
赤班病の治療法
赤飯病の治療は「塩水浴」を行うと、
効果があります。
塩には殺菌作用があり、
病原菌の殺菌効果が期待できます。
水1ℓに対して塩小さじ1杯の割合で、
0.5%濃度の塩水を作り、
そこに金魚を放します。
これを「塩水浴」といいます。
別の水槽やバケツなどを用意して、
病気の金魚だけをそこに隔離します。
だいたい一週間ぐらいで、
良くなることが多いようです。
塩水浴中は餌は与えません。
かわいそうなようですが、
金魚は1~2週間何も食べなくても、
平気です。
むしろ餌を与えることで、
水が汚れてしまうので、
絶食させる方が良いです。
お祭りの金魚はこうして飼うのがグッド
お祭りですくいあげた金魚は一刻も早く、
お家に連れ帰ってあげましょう。
金魚すくいでさんざん追いかけられた上に、
せまいビニール袋に入れられた金魚は、
とても弱っています。
できるだけ早く、
広い水槽に移してあげましょう。
そのほか、少しでも長生きさせるために
工夫が必要です。
水温調節に気を付ける
水槽に移すときは、30分ほど
ビニール袋ごと水槽に入れておきます。
金魚は水温変化にとても弱いので、
水温調節が大事です。
ビニール袋の中の水の温度と、
水槽の水の温度を合わせてあげることで、
水温を調節します。
そしてすこし元気がないなと思ったら、
塩水浴をしてあげましょう。
水槽の大きさは金魚の数で決める
金魚は多すぎるとストレスを感じて、
免疫力が低下してしまいます。
ほかの金魚と喧嘩して体に傷ができて、
そこから感染することもあります。
飼育する金魚の数に応じて、
水槽の大きさを決めることが大事です。
目安としては金魚1匹当たり、
10リットルの水は必要です。
お水が多いほど、水槽は汚れにくくなります。
金魚が水面に出てきて口をパクパクしたり、
水が汚れてきたらすぐに水を取り替えて、
あげましょう。
まとめ
金魚すくいで持ち帰った金魚は、
長生きするのが難しいといわれています。
それはいままで過酷な環境にいたからです。
でも飼い方によっては長生きすることも、
十分可能です。
せっかく縁あってお家に来た金魚なのですから、
大切に育ててあげましょう。
姪の家にやってきた病気の金魚は隔離して、
一週間ほど「塩水浴」をしてあげたら、
すっかり元気になりました。
再び仲間の元に戻してあげたら、
スイスイと気持ちよさそうに泳いでいます。
できるだけ長生きできるように、
姪も一生懸命世話をしています。
生き物を買う以上は、
愛情と責任を持って育ててあげたいですね。