社会人3年目の娘がアパート暮らしを始めて早2年。久しぶりに住まいを覗いてみたら、シンクの水切り棚に普段使いの食器が所狭しと散在・・しているではありませんか。
「アパート暮らしに食器棚は必要ないわよ!」と娘に言われて、そのつもりになっていましたが、この状況では“何とかしてあげないと”と、腕組みして考えてしまいました。
確かに、食器棚を置くには狭すぎてスペースがありません。そこでふと思いついたのがシンク下のスペースの活用です。かつて私も一人住まいの時に苦心の末、アイデア全開。この術で狭いキッチンも広く使えちゃったということがありました。
シンクの下をミニ食器棚にしちゃおう!
そうです。普通ならお鍋やフライパン・ペットボトルなどの住処になるのですが、邪魔するのは排水管のみなので、このスペースをうまく生かして配置すれば手ごろな食器棚に早変わり、食器収納にドンピシャリなんです。
シンク下が引き出し式タイプなら収納も楽ですが、でもアパートのシンク下は大体が扉式ですね。この空間を道具を使って仕切りや棚作りをするなど、ちょっとしたアイデアが必要になってきますよ。
まず手始めにシンクの下のお掃除から
娘も差に非ず、お掃除・整理整頓はあまり得意ではないようです。と言いますか、“仕事が忙しくてそんな暇ないのよ”なんて言う言葉が返ってきそうなところです。
まずシンク下というのは湿気のたまり場ですから、カビとか雑菌とかが蔓延しやすいスペースなんです。カビはないまでも雑菌臭を除去するには、漂白剤を使います。ゴム手をして漂白剤を付けた雑巾でシンク下全体を拭き取りますよ。
それで雑菌臭がなくなれば良いのですが、何となく気になる場合は重曹をまいて一日そのまま放置します。そのあとをきれいにふき取ったら、アルコールスプレーを吹き付けましょう。臭い消しになって気持ち良く使えますよ。
シンク下収納アイデア!レイアウトと必要な道具って?
最近流行のDIYなんて大袈裟、100均アイテムを使った収納術で、自分好みの簡易棚にカスタマイズ。仕切りに突っ張り棒やカゴの組合せを上手に利用すれば、大容量収納が可能かもしれませんよ。
既製品のラックはサイズが“どうもね”?なんていう場合には、100均で調達したワイヤーネットと突っ張り棒の組み合わせが良いでしょう。
空間の仕切りが自在にできて、もっとも低価格なのが何よりの魅力ですよね。それでワイヤーラティス(4枚)をHの形に組んで結束バンドで固定すれば2段ラックが簡単に作れます。
突っ張り棒やカゴの他に道具として使えるものには、お皿ラック、ウッドボックス、結束バンド、書類ケース、銀ラック、スライドトレーなどがありますから、上手に使いこなしましょうね。
縦収納に便利!ファイルケースを使ったレイアウトのポイント
書類や衣類でも横置きにするのが定番と考えていませんか。場所を取らない縦置きこそが便利です。縦置きにすると一目で見渡せて出し入れも自在です。
お皿など食器やお盆などの場合も、重ねてしまうと上のモノばかり使ったり、下の1枚を取り出すのにとても苦労します。でも立ててしまうと使い勝手も良くお目当てのお皿も取り出しやすくまたしまいやすい、たくさんの収納が可能になる点がメリットです。
縦置きには、デッシュスタンドなど専用のものもありますが、活用しやすいファイルボックスとかブックエンドなども、安価で手に入りやすくていいですね。ファイルケースをジャンル別に収納すると、シンク下がすっきりと、奥のものも取り出しやすくなりますよ。
汚れが目立つのはイヤッという人は、濡れても汚れても手入れが簡単なプラスチックとかメタル製を選んでみては如何でしょう。
食器収納技のポイントは道具!
- 皿用ラックを活用
何枚ものお皿を重ねてしまうと、いちいち取り出すのが面倒、そんなときはディッシュラックやスタンドをスムーズに取り出せて、とても便利な商品ですよ。ラックのサイズもいろいろあります。お皿の高さに合わせて選ぶと、良いですね。 - 積み上げ用茶碗ラックが便利
いろいろな形の茶碗を一列に積み上げて一度にとり出せるのでとても便利。器のサイズに合わせて選びましょう。 - 仕切り付きケース
カップやグラスは仕切りのついたケースを選んでみましょう。取り出しやすくしかも安全です。 - シンク下用ラック
排水管も考慮されているので、まずデッドスペースがなくなり広く使えるので使い勝手が良くうれしい一品です。
さいごに
これで、どうすればよいかわからなかったシンク下の収納もラクラク簡単にできちゃいました。奥行に合ったサイズのラックやプラスチックケースの活用でデッドスペースを作らないこと。デッドスペース解消は、安上がりな100金活用術を駆使すること、これおすすめです。
いい塩梅に食器も収納できて、シンク上もスッキリ!娘も仕事から帰ってきたらビックリ仰天するに違いありません。「お父さんが首を長くして待ってるだろうから、待たないで帰るわね」と、テーブルにメモを残して去りました。
その夜、帰宅した娘から笑顔いっぱいのメールが届きました。「お母さんありがとう!」って、ね!!