「香り松茸、味しめじ」と言われるほど、
旨味の強いきのこが、しめじです。
本当の旬は秋ですが、今は、一年を通して、
しかも安価で、買うことができます。
しめじを使った、代表的な料理の中に、
「きのこご飯」があります。
この「きのこご飯」、ちょっとした手間で、
驚くほど、美味しくなるのを知っていましたか?
では、しめじを使った、きのこご飯を美味しくする、
とっておきの方法を、いくつかご紹介しましょう。
うまみ倍増!しめじの保存方法
買ってきたしめじを、そのまま使うのも、
もちろん、美味しいのですが、
保存方法を工夫すれば、よりうまみがアップします。
うまみをアップさせる保存方法には、
2通りの方法が、あります。
【天日干しにする】
石づきを取って、小さい房に分け、
ザルやネットに広げて、半日~3日ほど、
天日干しします。
天気の良い日を選び、日のあたる、
風通しのいい場所に、干します。
雨が降ったら室内に入れますが、
降らなければ、夜も干しっぱなしでOK。
むしろ、昼と夜の気温差が、
より一層、うまみをアップさせてくれます。
1週間以内に使うなら、半日~1日、
長期保存するなら、2,3日干して、
カラカラの状態にすると、よいでしょう。
干したしめじは、冷凍保存もできます。
【冷凍して保存する】
こちらは、より手軽で、簡単な方法です。
買ってきたしめじの石づきを取り、
小房に分けたら、そのまま、
ジッパー袋などに入れ、冷凍保存。
冷凍することで、しめじの中の繊維が壊れ、
調理したとき、うまみが溶け出しやすくなります。
調理に使う時は、解凍せず、
そのまま使いましょう。
解凍してしまうと、水分と一緒に、
うまみが、流れ出してしまいます。
食材の組み合わせでうまみの相乗効果!
しめじのうまみ成分は、グルタミン酸と、
グリシン酸、というアミノ酸です。
この成分は、他のアミノ酸類と、
一緒に取ることで、うまみが倍増する、
と言われています。
きのこご飯を作る時に、おすすめの、
相性の良い食材は…
- 他のきのこ類
- 鶏肉
- 魚介類
きのこによって、うまみ成分が異なります。
味も香りも組み合わせによって、倍増します。
どのお肉でも美味しいのですが、おすすめは鶏肉です。
淡白な味で、しめじの香りを邪魔しません。
魚介類は、しめじと同じグルタミン酸のほか、
イノシン酸、アデニル酸など、
多くの種類のアミノ酸を、含んでいます。
ただし、香りや風味も強いので、しめじと合わせるのに、
おすすめのものは、鮭・しらす干し・干しえびなど、
香りにくせがないものが、おすすめです。
シンプルだけど絶品!きのこご飯のレシピ
ではいよいよ、しめじを使って、
きのこご飯を、作ってみましょう。
他の食材との組み合わせはお好みなので、
ここではシンプルに、しめじだけを使った、
レシピを、ご紹介します。
《分量(3~4人分)》
米 2合
しめじ 一株分
(干したもの、または冷凍したもの)
A日本酒 大さじ1
A塩 小さじ2分の1
A白だし 大さじ1
(なければ顆粒の和風だし大さじ2分の1)
《作り方》
- 米を研ぎ、いつも通りの水加減にする
- しめじを加えてから、30分ほど浸水させる
- Aの調味料を全て加え、軽く混ぜる
- 炊飯器にセットし、スイッチON
- 炊き上がったらさっくり混ぜて完成
冷凍しめじの場合はそのままの水加減で、
干ししめじの場合は、さらに水を20cc、
足します。
他の食材と組み合わせる場合は、いずれも、
一口大に切って、炊く直前に混ぜてください。
天日干し・冷凍によって倍増した、
しめじのうまみが、ご飯にも染み込み、
ワンランク上の味に、仕上がります♪
手間といっても、ほんの少しですし、
しめじが長期保存もできて、一石二鳥ですから、
ぜひ、試してみてくださいね。