親友のA子がうちに遊びに来ました。何気なくA子の首元を見ていると素敵なジュエリーが輝いています。
私「A子、首のネックレス素敵ね、よく似合うわ。」
A子「ああこれ、自分のご褒美に海外で買ったティファニーのネックレスなんだけど、よかったらはめてみない?」
A子に手渡されたテイファニーをなにげなくみると、なんと刻印なしなのに気が付きました。
私「あれ?これ刻印なしだけど、本物なの?」
A子「えっ?気が付かなかった。どうしよう!」
A子は明らかに動揺しています。刻印なしのティファニーは偽物なのでしょうか?そこでジュエリーショップに勤めているもう一人の親友B子に聞いてみることにしました。
ジュエリーに刻まれる刻印の意味とは?
そもそも刻印とはどのようなものなのでしょうか?B子は素人の私でもわかるように親切に説明してくれました。刻印というのは製品情報のひとつであり、裏側や目立たないところに記されているのが一般的です。貴金属の含有量やブランドの名前、石目とよばれる石の重さなどが刻まれています。
「k18」は18金とよばれよく知られていますが、この「k」は「Karat」の略で金の含有率を示しています。金というのは100パーセントを24分率であらわしているので、k24は純金で金100パーセントという意味です。k18なら金は75パーセント含まれています。ほかにも「Pt900」という表現もありますが、これはプラチナ90パーセントという意味です。
海外製品は後ろに「k」が付くことが多く、「18k」と表記されます。海外で生産されたものは、表記が正確でないものも多く、「18k」と記されていても、実際はそれより金が少ないこともしばしばあります。18kが実は9kだったりすることもあるので、購入の際は十分注意してください。
ティファニーに刻印なしのネックレスーは本物?
ティファニーは一般的にすべての製品に刻印が入っています。最近発売された最小サイズのスモールペンダントには裏側に刻印が入っていませんが、チェーンの留め金のところにはちゃんと刻印が入っています。ティファニーでは、本物か偽物か疑わしいケースでも、刻印があればメンテナンス可能といわれています。
刻印のありなしに関わらず正規品を見分ける方法
世の中には粗悪品や偽物のジュエリーがたくさん出回っています。刻印のありなしに関わらず、粗悪品をみきわめるにはどうしたらいいのでしょうか?
刻印を確認
日本のショップで新品として発売されるジュエリーを買う場合、「K18」「 Pt900」などの刻印が刻まれていたら正規品でほぼまちがいありません。まれに刻印が刻まれていても偽物のケースもありますが、めったにないことなので心配しなくても大丈夫です。
磁石をあてる
金やシルバー、プラチナなどの貴金属は磁石に反応しません。そのため本物かどうか調べたいときは金は磁石を当ててみるとよいです。もし磁石にくっつくようであればそれは偽物の可能性が高くなります。しかし、まれに金属でも磁石に反応するケースや、銅やアルミなど磁石にくっつかない物質もあるので万能の方法とは言えません。
このほかに水に沈めるなどの方法もありますが、難しいので、本物かどうか疑う場合にはジュエリーショップなどで相談する方がよいです。
まとめ
その後、ティファニーのネックレスが気になったA子は、思い切ってジュエリーショップに相談に行きました。その結果、刻印なしのネックレスはやはり偽物でした。一緒に行った私が見てもすごく気落ちをしているのがわかりました。
しかし、数日後連絡があり
「今回は痛い思いをしたけど、とても勉強になったわ。今度買うときは刻印なしのものは絶対に買わないように気を付けるわ。」と言ってくれました。わたしもとても参考になり、今後選ぶときは気を付けようと思います。