このところ、数日雨が続いていて、気掛かりな
ことがあります。
建設中の新居の上棟も済んで、屋根工事に
入ったところなのですが、この雨続き。
屋外の工事だから、天候に左右されることは
もちろん承知なのですが、やっぱり心配です。
屋根工事の途中に、雨が木材に浸み込み、
カビが生えてこないだろうか・・・。
出来上がってから支障など、出てきたら?
考え始めると、次々と心配事がわいてきます。
考えていても、しょうがない!
大事なマイホーム!とことん、調べてみました。
屋根工事の工程とは?
まずは、新築での屋根工事、どんな工程で
進んでいくのでしょうか?
屋根工事は、上棟が済んでから行います。
上棟とは、屋根の一番上の木材を取り付けが
完了することを言います。
- 初めに、屋根の下地の工事から行います。
屋根の骨組みの上に、瓦やスレートの下地用の
野地板を釘張りしていきます。 - 次に、野地板の上に、下葺材の施工をします。
ルーフィングと言われる、防水シートです。このルーフィングが、瓦の下に入り込んだ
雨などの水を、屋根の内部に入らないように
外部に流す役目をしています。 - 屋根工事の肝の、ルーフィング施工が終わると、
瓦をのせていきます。
私の場合、ルーフィング施工が終わった段階で、
この雨に降られて数日・・・のところです。
雨の中、建設中のマイホームを覗いてみると、
屋根のルーフィングから、水が下に落ちてきて
木材が濡れていました。
木材全体はもちろん、内部もこんなに濡れて、
大丈夫なのかしら?
住宅メーカーの担当者に聞いてみたところ、
特に問題もないようでしたが、やっぱり心配。
ちょっと神経質なのかな、とも思いましたが、
生涯最大の買い物のマイホーム!
自分で納得できるよう、調べてみることに
しました。
木材は濡れても大丈夫なの?
その辺でよく目にする、放置され雨風に
さらされ朽ちた、木材や枯れ木。
そんな負のイメージで、建築の木材を捉えて
しまいがちですね。
実は、建築用の木材は、人工的・自然に
乾かした乾燥材が使われることが多いのです。
使用する乾燥材の含水率の基準は、
用途に応じて違いがありますが、大体15~20%程
と言われています。
含水率が大体30%以下で、安定した強度・
耐久性を発揮します。
乾燥材は、木材の芯の部分から乾燥させ、
それぞれの木材の含水率にムラのでないよう、
配慮した材質だといえます。
昔の大工さんのように、木材1本からこだわり、
時間をかけて建築していく、そんな工法は
数少なくなってきています。
現代の建築では、強度が優れ、品質の管理が
できた乾燥材を使用することがほとんどです。
株式会社ADS計画研究所の実験によると、
2日間水に浸けた木材は、雨の当たらない
場所に置いた場合、3日で元の状態に戻る!
晴れならば、2日で乾く!
案外、早く乾くことに、拍子抜けです。
木材の内部から乾燥させてある乾燥材は、
表面に水分が当たっても、容易には
浸みこまない事がわかりますね。
カビが生えていたら?
雨に濡れても、数日で乾き、元の状態になる
という事がわかり、安心したのですが、
カビが生えていたら、どうなるんでしょう?
やっぱり、心配です。
カビの問題も、調べてみましたが、こちらも
心配無用でした。
かびは、自然界のどこにでも存在するもので、
もちろん私の家の風呂場にも・・・。
梅雨の時期はカビが生えやすい、と言うのも、
カビにとって、好条件が重なるからなんです。
気温20~30℃、湿度60~80%であれば、
どこにでも生えてくる可能性はあります。
ですが、カビは乾燥が大嫌いです。
一度は生えたカビでも、乾燥すれば増殖できず、
根っこもろとも枯れてしまいます。
よって、乾燥材を使用する場合、雨が止んでから
数日間の乾燥のための日にちの間に、カビは
根絶やしにされている、という事になりますね。
屋根工事の途中に雨に濡れても、問題はない!
調べてみて、本当の事がわかり、安心しました。
まとめ
雨も明日には止み、晴れの日が続きそうです。
太陽に、しっかり乾かしてもらわないと!
早く出来上がってほしい、マイホームですが、
雨の日も考えて、焦らずゆっくりでいい!
すっかり、心のモヤモヤも晴れました。
ちゃんと調べてよかった!爽快な気分ですよ♪