去年は、家庭菜園の野菜もまあまあ順調に育って、中でも初めて栽培してみたハーブも食べきれないほど収穫できたんです。まあ多少の虫食いがあっても家庭菜園だから、そんなには気にしてはいませんでした。
ハーブは育てやすくて強いと聞いていた割には、バジルだけはうまく栽培できませんでした。いつの間にやらバジルに虫が付き始めて、あっという間に虫だらけになってしまって遂にはそのまま放置してしまった苦い経験があります。
失敗も多いのは家庭菜園、と割り切っては見たものの、今年は虫に負けずにちゃんとバジルを育てたいんです。しかも、農薬みたいな強い薬は使わずに虫に対抗する術がないかな、と徹底的に調べてみましたよ。
バジルには虫が付きやすい!
ハーブは虫が付きにくいから育てやすい、と聞いたことがあるのですが、多くのハーブは生命力が強く苦労なく育つものです。しかし、バジルは虫が付きやすいハーブなんですよ。
害虫も多種多様で、他の虫は食べないような植物を好むものを自然界には存在しています。まさに「蓼食う虫も好き好き」ですね。特にバジルの強い芳香を好む虫によって、あっという間に虫食いだらけにされてしまうこともあります。
バジルにつきやすい虫
バジルが好きな代表的な虫にはこんなものがいますよ。
- ベニフキノメイガ
蛾の仲間であるベニフキノメイガの幼虫がバジルの葉や茎を食べてしまいます。シソ科が好きな昆虫ですが、バジルにつく虫の被害の多くはベニフキノメイガと言われるぐらいなんですよ。ベニフキノメイガは、特にバジルの柔らかい新芽が大好きで糸を張って巣を作ってしまいます。
- ヨトウムシ
シソ科の植物が好きな蛾の仲間の幼虫です。昼間には姿を見せず、一夜のうちに葉をボロボロにするぐらいの食欲旺盛な食べっぷりをします。
- ハダニ
昆虫のように思われがちなハダニですが、実はクモの仲間です。葉の裏に寄生して養分を吸い取って枯らしてしまうこともあります。
- カイガラムシ
体長1~3㎜の小さな虫で、一見白い粉のようにも見えてしまうほどです。バジルの養分を吸い取って様々な病気の原因になります。
- アブラムシ
どこにでもいるアブラムシですが、肥料に寄って来ると言われています。バジルで合成された葉にあるアミノ酸を目掛けてやってきます。アブラムシは病気を伝染させる虫なので注意が必要です。
このように、バジルの栽培には虫からの被害の可能性は結構あるということになるんです。でも、生食でサラダにしたり調理して口に入るものですから、できるだけ農薬や害虫スプレーなどは使いたくありませんよね。
安全な方法で、バジルが健康に虫に負けない方法を紹介していきますね。
家庭菜園のバジルを虫から守る方法
害虫スプレーなどの薬を使わずに、身近なもので虫からバジルを守るおすすめの方法を5つ、紹介します。
防虫ネットをかける
ベニフキノメイガなどは、成虫の蛾の時にどこからか飛来して卵を産み付けます。バジルに近付けないためには、バジルが小さなうちから防虫ネットをかけておくとガードできますね。
通気性をよくする
バジルの株と株の間が近すぎて混んでいると、空気に触れにくくなり病気が発生しやすくなります。また、虫たちも植物が密集しているところは大好きです。たくさん育てたいのは山々ですが、風通しのいい状態を保って適度に間引きしたり、バジルの枝から葉を摘み取っていきましょう。
レモン水をスプレーする
人間には爽やかでいい香りだと感じるレモンですが、虫にとっては取っても嫌な臭いに感じるものなんです。レモン汁を水に薄めて葉にスプレーすると効果がありますよ。
ニンニクの汁をスプレーする
ニンニクの臭いもレモン同様に虫は苦手なんです。ニンニクをすりおろした汁をスプレーします。人間にとっても強烈な臭いなので、虫も寄ってきませんね。
炭酸水をスプレーする
無糖の炭酸水をバジルの葉にスプレーします。効果的であるという理由は不明なのですが、アブラムシがたくさんついた葉にかけるとアブラムシが減っていきますよ。
まとめ
今回調べてみて実行してみようと思ったのは、バジルを植えた時に防虫ネットをかけてみることです。先手必勝で、卵を産み付けさせないようにすることを考えました。
また、バジルの株間も広くしてみようと思います。もし虫が出てきたら、今気になっている方法の炭酸水をスプレーしてみたいと思っています。炭酸水は土にもいいとのことで、実際やってみてどうなるんだろうと興味があります。
今年こそは、虫食いのないバジルを美味しくいただきたいものです。