真空パック食品を常温保存!それって実は危険です

昨日、夫の実家に行ってきました。
帰り際、義母がお土産をくれたんですが
それで、ちょっと困ってるんです。

義母がくれたのは、真空パックされたソーセージ
要冷蔵って書いてるけど、触った感じ
全然冷たくない、と言うか生温かい気もする。

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その場では、笑顔で受け取りましたが
真空パックとは言え、要冷蔵の食品です。

これって、食べても大丈夫なんでしょうか?
今は梅雨時、食中毒も、怖いですしね。

真空パックとレトルトパックは違います

真空パック食品は、包装内の空気を吸引して
脱気することで、真空状態にしたものです。

レトルトパック食品は、気密性と遮光性
兼ね備えた、アルミパックのような包装で、
加圧加熱殺菌した食品です。

製造過程で、パックに入れて密封した食品
特殊な高圧釜を使って、
120℃4分以上の、加圧加熱殺菌をしているのです。

120℃4分以上、100℃だと6時間以上
加熱殺菌処理をしないと、ボツリヌス菌を
完全に死滅させられないそうです。

家庭でするには、ちょっと難しそうですね。

似てるようで全く違う両者は、定められた方法
加圧加熱殺菌されているかどうか
という部分が、大きく違うことがわかります。

でも、いくら殺菌処理をしていないとは言え、
真空パックは、空気が入ってないんだから
細菌は、繁殖できないんじゃないの?

真空状態だと、最近は繁殖しない?
それはどうでしょう?

真空状態で増えるボツリヌス菌

数年前から、厚労省も、真空パック食品を
購入後は、必ず冷蔵で保存するように、
注意を呼びかけています。

真空パック食品の事故で、最も多いのは
ボツリヌス菌による、食中毒です。

ボツリヌス菌は、最強の自然毒と言われていて、
嫌気性(空気のない状態を好む)細菌なのです。

よって、真空パックのような状態は、
ボツリヌス菌が活動する、適した条件と言えます。

しかし、ボツリヌス菌は、10℃以下の低温状態
増殖しなくなるので、キチンと冷蔵管理されていれば
食中毒は起こらないのです。

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ボツリヌス菌の食中毒症状

ボツリヌス菌に汚染された、食品を食べた後
8~36時間後に、症状が現れます。

初期症状で多いのは、胃腸炎症状
下痢、腹痛、嘔吐などで、
重篤な場合は、神経麻痺症状が出ます。

めまいや頭痛、視力低下、かすみ目の他、
発語障害嚥下障害なども現れます。

さらには、腹部膨満感、四肢の麻痺
呼吸困難に陥り、死に至ることもある
とても怖い細菌です。

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症状が出たら、すぐに病院へ
行くようにしましょう。

まとめ

今まで、冷蔵保存の真空パック食品を、
表示に気づかず、常温放置してたことが
自分でもあったと思います。

今回調べてみて、ボツリヌス菌
とてつもなく、怖いことが
よくわかりました。

ちょっと言いにくいけど
お義母さんにも、冷蔵保存の重要性
教えてあげたいと思います。

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